胃がん予防はピロリ菌除菌から!

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ピロリ菌の対策



ピロリ菌に感染していたらどうすればいい?

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の症状がある(=ピロリ菌に感染している)ことが明確な場合、医師の判断に基づき除菌治療が行われます。2013年にピロリ感染による胃炎の治療として除菌薬の処方が医療保険の適用範囲内となったため、現在では治療が受けやすい環境も整っています。

約一週間の服薬による治療で、8割程度の方が除菌完了します。除菌が完了しなかった場合は、二次除菌をすることになります。

当団体では、現在でも国内で3,600万人いると推定されるピロリ感染者に対して、除菌治療を受けることを啓発しています。


除菌の必要性

2013年2月21日から、H.ピロリ感染胃炎に対して保険適用が開始され、胃がんによる死亡者の数が連続で減少しており、H.ピロリ菌の除菌治療による影響であることが確定的になってきています。



団塊の世代が65歳を迎え、胃がんの死亡者は増えはじめ2020年には6万人に達する可能性が高いと考えられていましたが、2013年にピロリ感染胃炎の除菌がの除菌が保険適用になってから5年で800万人が除菌されたことで、胃がんによる死亡者数が2013年48,632人、2014年47,903人、2015年46,679人、2016年45,531人、2017年45,226人と減少しています。

ただ、2017年頃から胃がん死亡者数の減少スピードが鈍ってきています。これは、ピロリ菌除菌に関心のある人の除菌はほぼ終了に近づいてきたためと思われます。その結果、未だ3,600万人存在すると考えられるピロリ菌感染者の多くが、除菌されずに残っていると推測されます。


ピロリ菌除菌によるメリット

  1. 生涯にわたって胃の関連疾患を予防できる
  2. 胃がんや疾患の早期発見、重症化予防に効果があります
  3. 若年層であればあるほど、除菌成功率と除菌効果が高まります
  4. 中高年齢層は胃がんの発症率が高まる時期ですが、発症リスクを抑えます
  5. 除菌後も、定期的に胃部検査を継続することで、より確かな健康管理が可能になります
  6. 家族感染を防げます


萎縮性胃炎の程度が弱ければ弱いほど、胃がん予防へのピロリ菌の除菌効果は上がります。20代までの若年者の時期にピロリ菌を除菌しておけば、胃がんはほぼ100%の発症を抑制できるのに加え、胃潰瘍、胃ポリープなどのピロリ関連疾患も予防できると考えられています。

ピロリ菌に感染しているかどうかを知るには?

ピロリ菌の除菌治療が必要になるのは、ピロリ菌に感染している方のみです。そのため、まずは自分がピロリ菌に感染しているかどうかを調べるスクリーニング検査をすることをおすすめします。

ピロリ菌の検査方法は7種類ありますが、大きく分けると内視鏡(胃カメラ)を使うものが3種類、内視鏡を使わないものが4種類あります。

内視鏡を使う検査法には①培養法、②鏡検法、③迅速ウレアーゼ試験があり、内視鏡を使わない検査法には、④血中抗体価測定法、⑤尿中抗体価測定法、⑥便中抗原測定法、⑦尿素呼気試験があります。

全ての検査に長所と短所がありますが、内視鏡を使う検査法は内視鏡のある医療機関でしか実施できず、手軽な方法ではありません。しかも、未検査者全員に対して内視鏡検査を行うためには、まだ検査のためのリソース(人手、設備)が不足しており、内視鏡を用いた検査は効率的ではありません。

そのため、スクリーニング検査(感染の疑いが強い人のふるいわけ)として行われているのが、主に④~⑦の検査方法になります。そのうち④⑤は医療機関か市販の検査キットで、⑥⑦は医療機関のみで受けられる検査です。なかでも現在、日本を含め全世界で行われている検査法として最もメジャーな検査は④の血中抗体価測定法です。

採血は医療機関だけでなく健診でも実施でき、更には市販の検査キットを利用して郵送で行う自己採血法もあるため、ピロリ菌検査の中では最も受けやすい検査と言えます。

また、ピロリ菌は感染後に胃を荒らすだけ荒らして、いなくなる(自らも住めなくなる)ことがあります。そのため、ピロリ菌に感染しているか否かを知るだけでは不十分な場合があるため、近年ではピロリ菌による胃の萎縮(状態)を図る検査(ペプシノゲン検査)を同時に行い、2つの検査の結果でリスクを層別化判定する「胃がんリスク層別化検査(ABC検査)」が推奨されるようになりました。当法人においても、ピロリ菌のスクリーニング検査として胃がんリスク層別化検査を推奨しています。

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コンソーシアム事務局

栃木県栃木市大宮町2628-3
(株式会社ウィズネット内)
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